映画

2006年08月31日

以前、連休の間にキューブリックの『シャイニング』を見てみた。
『シャイニング』自体はぼくも大好きスティーブン・キング原作の小説で、
原作者自身もテレビで映像化をし直したという作品。

「キング→映画」というと『クリープ・ショー』『スタンド・バイ・ミー』
『ペット・セメタリー』『ミザリー』『グリーン・マイル』あたりを
今まで見てきた。
怖くて、やがて悲しいという雰囲気があってどれも好きだ。
動物好き(動物からは迷惑な)なので『ペット・セメタリー』はかなり泣いた。

さて、件の『シャイニング』。冒頭のロングショットで峠に向かう家族を
えんえんと映す、このあたりのねちっこさはキューブリックらしい。
そしてちょっとだるいくらいの長さが、これからなんか起きるんだろうなって
期待を加速させてくれる。
特に好きなカットは、息子さんが三輪車でホテルの廊下を走り回るとこ。
車輪のゴーッと言う音と床の幾何学模様がなんとも不気味。
あんまりネタバレするのもアレですけど、時々現れる不気味なイメージ、
双子、血の海、昔の人、どれも美しいし、恐怖心を煽ってくれる。
迷路のシーンも絶対ここでなんかあるんだろうなと思いつつ、その広さと
見事さに息を飲む。
この映画の撮影ではステディカムという走りながらブレずに撮影できる特殊な
カメラがはじめて使われたそうだけれど、そういう技術に溺れず紡ぎだされる
映像や構図の美しさは見所だと思う。
オチもすごく好き。
恐怖映画なんだけれど、ホテルが持っている造形美とか、ホテルがかつて放っていた栄光、
母親の愛、小説家の悲哀、いろんな要素が詰まっていて、とても楽しめる。
ていうかやっぱりジャック・ニコルソン。すごい。

2006年04月19日

時間があれば、なにもしたくないここ最近。
ふだんならぼんやり2chを見てしまう時間を使って、
手元の映画を見てみた。

まずは『インストール』。
上戸彩が無条件にかわいい。
内容は・・・甘酸っぱい感じがする。別に男女のどうこうではないのだが、
思春期の扉というのか、自分を変に意識してしまう時期の心の機敏というか、
そういうもろもろが詰まっていて結構すき。生々しい感じ。
セリフとかが、原作もそうなのかもしれないけど、不自然なところもいい。
演劇っぽいような感じで、舞台もなにかしら現実なんだけど現実っぽく
ないところ。ちょうどインターネットのチャットを中心に展開する話しなので
妙にマッチしているような。
あと、もう一つ。小島聖と菊川怜。最高にセクシーだ。

その後、『フルメタル・ジャケット』。
いわずと知れたキューブリック作品だが、最近気になりだして見てみた。
実はこの映画、題名から勝手に推測して近未来の話しなのかと思っていたのだが、
2ちゃんねるのスレで戦争映画である事を知った。
しかも、その登場人物の鬼教官の言動があまりにもすばらしいため、
その教官、「ハートマン軍曹」のスレがたってしまうほど。
なにせ、
「口でクソたれる前と後に Sir ! と言え!」
「お前らはウジ虫だ! 地球上で最下等の生命体だ!」
と新兵に怒鳴り散らすのである。なんかあればすぐに " Bullshit ! "
もう、この台詞だけでシビれます。台詞を着うたにしたいくらい。
明日は休みなので作ってみる。

で、物語は2部構成。ベトナム戦争を主題に扱っていつつも、
内容はそんな小さな事ではない。反戦映画ではあるが、
極限状態に置かれた人間の心理的変化をうまーく表現している。
画面構成もさすがにキューブリック。シンプルかつ美しく、
その分、登場人物の心境を浮かび上がらせ、後味悪いラストへ
グイグイ引っ張っていく。これは名作ですね。

というわけで、現在ぼくのフェイバリット・チューンは
ザ・ローリング・ストーンズの『Paint it black』。
「黒く塗れ」っていう邦題はどうかと思いますが。

もういっちょう、『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』。
これはまあ、テレビ版のダイジェストっていう感じがするけれど、
やっぱりZは名作だ。名台詞のシーンを余さず収録しているところ
がすばらしい。だが、元々を知らない人には話しの流れがわかりにくい。
しかも主題歌がGackt。まあいいか。

2005年02月25日

最近、いろいろ映画を借りてきて見ている。
まずはTAXI 3。世間ではTAXI NYが好評のようだが、やっぱりリュック・ベッソン監督じゃないと。フランスでしかもマルセイユじゃないと。パリが舞台だとこんなに面白いシリーズにはならなかったはず。しかもシリーズ物なのにどんどんおもしろくなっていく。

みどころはやっぱりスピード感あふれる、主人公のタクシー・プジョ-406の疾走シーンだ。今回もランサーエボリューション7のパトカーを新兵器で簡単にブッチ切ってて痛快。もちろんヨーロッパの新幹線TGVだって追い抜いちゃう。(本物の406はそんなに速い車ではなくて、普通の高級セダン。) 主人公の台詞もフランス人らしくウィットとユーモアたっぷりで面白い。

しかしこのシリーズのキモはやっぱり個性派ぞろいのわき役たちだ。
運転が致命的にへたな警官、調子に乗って変な名前の作戦を立てて失敗ばっかりする署長。マルセイユ人らしくやる気の無い警察官たち、それに特攻が大好きなカルロス・ゴーン似の将軍(主人公の恋人の父上様っていうのもミソ)。

あとは敵役もいい。
今回は謎のサンタ強盗団の話がメインなのだが、これのリーダーが東洋人女性でべっぴんさん。うまいこと警察署に侵入して署長をだまし、情報を盗んでしまう。そんででっかい4輪駆動車で銀行強盗を働き、車を踏みつぶしながら逃走。相変わらず、何十台クルマ壊せば気が済むんだ監督、って感じだ。
雪山のシーンでも、ラリー競技に参加してるインプレッサをかるがる抜き去る主人公のプジョー406が見てて痛快。ネタばれはこのぐらいにしますか。
あとはフランス映画らしく、そういうゴタゴタに人生における大イベントをうまく組み込んで話を発展させてる。この辺のフランス映画らしい人間らしさとか愛情表現とかもみどころです。

そしてキルビルの1と2を立て続けに見る。
まあ、日本人の我々からすると「西洋人の考える東洋」っていうのがおもしろおかしくて笑ってしまう。だって千葉真一がすし屋さんだもん。
敵役の「鉄球を振り回す女子高生殺し屋」として出てる栗山千明がみどころ。本当にかわいくて狂ってて、はまり役。さすが貞子とかバトルロワイヤルとか経た女優は違う。もうちょっとアクションにキレがあるといいんだけど。

個人的には、生首にされてしまう國村隼がステキ。あと、やくざ集団に出てる田中要次がイイ。有名なところだと、キムタク主演の『HERO』ってドラマでバーのマスター役として出てたね。キムタクがどんなに無茶なメニューを注文しても「あるよ。」とつぶやいて納豆定食出したりしてた。今後ブレイク必至な俳優さんだと思う。

主演のユマ・サーマンはあまり好みではないがかっこいい。復讐は愛なんだ、って思わせてくれる。
で、やっぱり何してもルーシー・リューは怖いしかわいいと思った。

あと視覚効果とかストーリーの組み立てはいつもどおり、タランティーノの独壇場。っていうかパクリ多いけど。全体的に日本のアニメ、チャンバラ映画、とくに深作欣二監督へのリスペクトって感じがする。とにかくハリウッド臭くなってないのが良い。

・・・たまにはこういうブログも良いでしょう。どれもおすすめです。